木造公共・商業施設の施工事例

みのりが丘幼稚園

子供達は喜びを体全体で表現するんです!

H16.8に長崎県産のヒノキで木質化した教室で笑顔の園児さん!

学校法人みのりが丘学園 みのりが丘幼稚園 鶴野園長先生の感想

みのりが丘幼稚園

園長 鶴野 水江

当幼稚園は、昭和47年開園、今年で創立32年目を迎えました。鉄骨ブロック作りの園舎は、毎年少い予算の中から改築工事を行ってきましたが、近年の自然志向の風潮は、コンクリートの園舎を、ますます貧弱に又、冷たく見せ、時代の流れに取り残されたような感じでした。

園児達が日中の殆どの時間過ごす建物です。いくらかでも暖かい感じが出るようにと思い、園児の机や椅子などの家具類を全部木製にしたり、木の飾り物や手作りの人形などを沢山かざるなど、いろいろ工夫もしてみました。最後に残ったのが、コンクリートにビニールクロスを張った廊下と階段でした。「廊下と階段を木質化したい。」、と常々思っていましたが、長年増築改築を繰り返す中で、それぞれのスペースの高さの違いなど技術的な問題を含め、予算的にもそう簡単に出きる工事ではありませんでした。そんな中、平成16年4月下旬「ひとと木ふれあい推進事業」のことを文書で知り、「これだ!」と思い、早速応募しました。
途中、長崎県産材の入手の問題を含め、諦めかけた時期もありましたが、林業課の指導を頂きながら、夏休みに入ると同時に始まった工事は、関係者の暖かいご協力とご理解をいただき、夏休みが終わる頃には、全て完成しました。

感想(1)

ヒノキがこんなに美しく、又、香りがよい木とは思いませんでした。

杉でも良かったのですが、幼児期によい物にふれさせたい、心地よい感触を体験させたい、と少しこだわりもありましたが、見本を見せられヒノキにすっかり惚れ込んでしまったのも事実です。

設計士さんからは、「先生、よほどの金持ちでも、こんなヒノキは使いきらんですよ。何せ、一枚板で、しかも厚さが2センチぐらいもありますよ。ヒノキの廊下と言ったって、普通は上だけ数ミリのヒノキの張り板ですよ。」といわれ、ますます嬉しくなりました。夏休み明け、登園してきた園児達は、夏休みの間にすっかり美しく変身した床や壁、廊下に、大喜び。
寝そべったり転んだり、走ったり、しばらく大はしゃぎでした。
園内も、明るくピカピカのヒノキですっかり明るく、まるで別の建物にいるような錯覚さえおこすようでした。
幼児期というのは、人間の基礎を作る大事な時期です。「子どもの脳は肌にある。」、と言われるくらい、子どもは体全体で理解しようとします。

感想(2)

対馬産のヒノキということで、材料の木に対する愛着(このように加工されるまで、対馬の山の中で何十年も育てられていたのか、と思うと感慨もひとしおです)や、郷土愛などがやはり刺激されました。

これまでは、工事で使う材木の殆どが外国産で、どんな土地でどんな人々の手によって育てられたのか、考えたこともありませんでした。長崎県で育てられた木が、同じ県内でこれから何十年と子ども達の生活の場を支えていくことになります。

対馬のみどり深い山の空気を吸っていたヒノキは、今、長崎の子ども達を毎日暖かく見守ってくれています。

木質化の施工前後

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明るいて気持ちいい園内の様子

 

ハイ!チーズ!

管理者・連絡先等

事業名

  • 平成16年度ひとと木ふれあい推進事業 木質化事業

施工主体

  • 学校法人みのりが丘学園

所在地

  • 長崎市大手3丁目11番1号

電話番号/FAX番号

  • 電話番号 : 095-846-3534
  • FAX.番号 : 095-846-3377

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