丸太法枠工(A)

軽量な木製の枠材を用いることで、雨水の集中流下を防ぎ、枠内の植生を促すことで法面の安定を図ることができる。
法面が植生で破覆され安定した後は、丸太が腐食し自然の山に近い状態となり、環境、景観に優しい工法である。
軽量な木材を使用するため、急斜面でも材料の搬入や施工が容易である。
施工場所は以下の設置条件とする。

ア 法面の表面侵食等を防止する場所や長大な傾斜などで柵工などでは表面侵食防止効果が期待できない箇所

イ 枕木、アンカーピンの打ち込みが可能な場所

法面はできるだけ平面上に仕上げ、枠材が浮き上がらないように注意する。
縦丸太と横丸太の接合部は鉄線でしっかりと接合しズレないようにすることがポイントである。
※CADデータは用意されていません。

標準図(単位:m)

歩掛・材料

参考歩掛り(及び材料表)

(100当たり)

名 称
規 格
数 量
単 位
摘 要
 枠丸太  末口径6~8cm、長さ2.3m  110  本
 鉄筋  径16mm、長さ1.0m  188.8  kg  121本
 鉄線  #14 なまし  7.5  kg
 種子付むしろ  目串400本  100    種マット、種子吹付
 世話役  0.16  人
 普通作業員  組立、据付、杭打、伏工  10.4  人

備考 普通作業員には、現場内の運搬・丸太の皮はぎを含む。