「ながさ木の家」スタンダード

趣旨

「ながさ木の家」とは、長崎県産の優良な無垢材をふんだんに使った、「人にやさしく、環境にやさしい木の家」のことです。

「ながさ木の家」スタンダードは、この「ながさ木の家」の特徴や品質に関する基本的な事項について規定した標準仕様のことです。

「ながさ木の家」づくりグループなどの事業者が、本スタンダードに則って、それぞれ独自の特徴を活かした「ながさ木の家」を皆さまに提供するために、その基本となる標準仕様を定めたのが、この「ながさ木の家」スタンダードです。

「ながさ木の家」の6つの特徴

  1. 構造材として重要な柱には、4寸角の県産スギ・ヒノキを使用します。
  2. その他、木材使用基準の定めによるものは、県産材を使用します。
  3. 内装材には、県産材の使用に努めます。
  4. 木材使用基準に定められていない木材については、住宅ウッドマイレージ
    (注1)
    の低減のため、国産材の使用に努めます。
  5. 県産の自然素材を活かした建材の使用に努めます。
  6. 「ながさ木の家」づくりグループなどが、独自の特徴を活かしてその地域の風土にあった 「ながさ木の家」を提供します。

(注1) 住宅ウッドマイレージとは、住宅建築に使用された木材のうち算出範囲のものに産地ごとに産地からの輸送経路に基づく距離(材種別ウッドマイルズ)に当該木材の材積を乗じて得られる指数(単位km・m3)のこと。 〔ウッドマイルズ研究会ホームページより引用〕

適用

木造軸組構法による戸建て住宅

基本仕様

この基準に定めるもののほか、建築基準法に適合したもので、性能保証住宅
(注2)
又は建設住宅性能評価住宅
(注3)
に該当するものとする。

なお、県産材とは、県内で生産された原木(素材)を、県内外の製材工場等で製材・加工したものである。

(注2) 性能保証住宅とは、財団法人住宅保証機構の行う住宅性能保証制度により登録された住宅のこと
(注3) 建設住宅性能評価住宅とは、住宅の品質確保の促進等に関する法律による建設住宅性能評価書の交付を受けた住宅のこと

木材の含水率

使用木材の含水率については、下記の表によるものとする。

区 分 含 水 率
構造材 原則として20%以下(25%以下)(注4)
造作材 18%以下

(注4)( )内の数値は、天然乾燥による場合の含水率。

木材使用基準

構造材

下記の表中の部位(名称)の使用寸法に掲げる木材を使用する場合は、県産材とする。

名 称 使用樹種 使用寸法(mm)(注5)
土台 105 × 120  120 × 120
通柱 杉、檜 120 × 120
管柱 杉、檜 120 × 120
梁・母屋・桁・棟木 杉、檜 105 × 105  105 × 120
120 × 120
大引 杉、檜 105 × 105  105 × 120

(注5) 寸法は全て仕上げ寸法とする。

内装材

内装材のうち、無垢の床板や壁板を使用する場合には、原則として県産材を使用するものとする。

出入り口の開閉

住戸内の出入り口の開閉方法は、高齢者にやさしい出入り口とするため、浴室及び玄関を除き、原則引き戸とするものとする。

産地の証明

必要がある場合には、使用する県産材の産地を証明するものとする。

追記

梁・桁に使用する木材には、丸太を使用することも可とし、その場合は県産材を使用するものとする。